2022.03.10

動画制作を依頼する際の流れは?必要な準備や費用相場を紹介

動画制作を依頼しようと考えていても、どのような流れで進めるのかわからない方も多いでしょう。

動画制作は1本の動画を制作するにも、数多くの手順を重ねて進めています。動画制作会社に依頼しても、自社の細かなチェックを入れながら、より質の高い動画に仕上げるのが一般的な流れです。

そこで本記事では、動画制作会社に依頼した場合の制作の流れ必要な準備費用相場を紹介します。動画制作の依頼を考えていて流れを知りたい企業は、ぜひ参考にしてください。

動画制作の依頼~納品までの流れ

発注内容によって異なるものの、動画制作を依頼してから納品されるまで、一般的に次のような流れで進められます。

  1. ヒアリング
  2. 企画・構成台本作成
  3. 撮影準備
  4. 撮影
  5. 動画編集
  6. MA
  7. 納品

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1: ヒアリング

まずは制作会社からヒアリングがあります。どのような動画を制作したいか制作会社に共有し、イメージを具体的にしていきます。

ヒアリングでは次のような話を共有するケースが多いので、スムーズに制作を進めるためにも、事前に自社で準備するようにしましょう。

  • 動画制作の目的(「商品が認知されて売上を伸ばしたい」や「優秀な新卒社員を採用したい」など)
  • 動画のターゲット層(「30代女性」「高学歴の大学生」など)
  • 動画で訴求したい内容(「商品が安くて安心な点を訴求したい」「やりがいのある仕事だとアピールしたい」など)

 

このような内容のすり合わせを行い、動画の内容や制作方法などを決めていきます。また制作会社から見積書や納期が提案されるので、発注するかどうかを自社で検討します。

2: 企画・構成台本作成

発注が決まれば、次は動画の具体的な内容を決めていきます。ヒアリングの内容をもとに、制作会社が企画や構成台本、絵コンテなどを決めます。この際、制作会社から企画や構成台本のチェックをお願いされるので、自社も積極的に要望や修正を伝えるようにしましょう。

なお、企画や構成台本などは、通常1回のみでは終わりません。何度も修正を重ねて動画の内容を決めていき動画の質を高めていくため、自社も根気よく要望を伝えましょう。

3: 撮影準備

動画の企画・構成台本が決まれば、次は撮影準備を進めます。機材やキャスティングの用意、撮影場所の下見など、必要な準備を進めていきます。

社外で撮影する場合は基本、制作会社に手配を任せておけば大丈夫です。一方、社内で撮影する場合は、自社で撮影場所を準備する必要があります。特に、会社紹介や採用の動画は大きなアピールとなるので、より会社のイメージが伝わりやすい場所を厳選しましょう。

4: 撮影

作成した台本をもとに、いよいよ動画の撮影に入ります。スタジオを借りることもあれば、社内で撮影することもあります。

動画の内容によっては、撮影の立ち会いは不要です。しかし基本は、自社の社員も撮影に立ち会うようにしましょう。制作会社に丸投げしてしまうと、動画が自社の求めるイメージと離れる可能性が高くなります。

自社が求める動画に仕上げるためにも、撮影に立ち会い、積極的に関与するのがおすすめです。

5: 動画編集

動画撮影が終了したあとは、映像を編集します。テロップやCG、カットなどさまざまな編集を加えて、視聴者に見やすい動画に仕上げます。

動画編集が終了した段階でチェックが入ることもあるので、ここでも自社が積極的に要望や修正などを伝えましょう。

なお、動画編集について知識のない方も多いでしょうが、要望はなるべく具体的に伝えるのがおすすめです。制作会社も具体的に修正の要望を伝えられるほうが、自社がイメージする成果物へ近づけやすくなります。

ちなみに、自社で動画を撮影し、編集のみを依頼する方法もあります。この場合、もっとも費用を抑えられる方法です。しかし、特に動画編集は専門的なスキルが必要で、かなり時間がかかる作業の1つです。実際に社内に専門的なスキルがある人材がいたり、リソースを確保できることを事前に確認しておきましょう。動画の大量投稿が重要な「YouTube動画」に関しては、安価で制作会社に発注ができるため、外注することをおすすめします。

6: MA

動画編集が終了したあとは、MAをします。MAとは、動画に音を入れる作業です。ナレーションやBGM、SE(効果音)などを入れて、視聴者が見やすい動画に仕上げていきます。

通常、MAは自社の立ち会いのもと行われます。それはナレーションの読み間違いや、業界ならではの表現方法などに間違いがないかなどを確認してもらうためです。そのため自社でも入念にチェックしながら、積極的にMAに関わりましょう。

YouTube動画編集の場合は、BGMやSE(効果音)は基本的に制作会社側で入れてくれます。完成した動画を自社でチェックを行い、自社のブランディングと相違がないかなどを軸に判断しましょう。

7: 納品

動画のチェックがすべて完了すれば、成果物が納品されます。ヒアリングのときに納品の希望メディア(DVDやBlu-ray、Web配信用など)が聞かれるので、その方法で納品されます。

YouTube動画の場合は、mp4などの形式で動画として納品がされる場合が基本です。

以上が、動画制作の依頼〜納品の流れです。何度も申し上げているように、大切なのは自社が積極的に要望や修正などを伝えることです。すべて丸投げしていると、自社のイメージと異なる動画が納品され、余計なコストがかかることになります。

動画制作の依頼前に必要な準備

質の高い動画を制作してもらうには、その前の準備が非常に大切です。そこで、動画制作を依頼する前に準備したい内容を3つ紹介します。

  • 動画の目的を明確にする
  • 予算を決める
  • 規模が大きな動画は発注先を2~3社探しておく

動画の目的を明確にする

動画制作を依頼する前に、まずは動画の目的を明確にしましょう。目的が曖昧なまま、なんとなく動画を作っていても成果を得るのは難しくなります。

特に、YouTube動画の制作を考えている場合、目的を明確にするのは非常に大切です。たとえば企業がYouTubeを運用する目的には、次のようなものがあります。

  • 営業コストを減らしつつも新規顧客の獲得を増やしたい
  • 自社ブランディングによって他社商品と差別化したい
  • YouTube視聴者の潜在ニーズを掘り起こして売上につなげたい など

 

このように目的を明確にすることによって「どのようなコンセプトで訴求すればいいか」「どのようなターゲット層にリーチすればいいか」などが自ずと決まっていきます。

成約までつながる動画を制作するためにも、前もって目的を明確にしておき、ヒアリングのときに制作会社へ伝えるようにしましょう。

予算を決める

動画制作を決める前に、必ず予算を決めるようにしましょう。動画制作は撮影や編集方法などでオプションが豊富にあるため、予算を決めないと際限なく料金は増えていきます。

「スライダー撮影(水平移動の撮影)でやりたい」「CGを入れたい」などオプションを追加していけば、数十万円増えることもざらにあります。動画制作のコストがかかりすぎて、売上を回収できなくては意味がありません。そのため動画制作の予算は、ヒアリングのときに制作会社へ伝えるようにしましょう。

なお、動画制作の予算を決めるときは、相場を参考にするのがおすすめです。のちほど動画制作の相場費用をジャンルごとに紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

規模が大きな動画は発注先を2~3社探しておく

動画制作には、数十万〜200万円程度の費用がかかります。特に、100万円以上の動画制作を発注する場合は、2〜3社を目安に相見積もりを取得するのがおすすめです。相見積もりを取ることで、相場以上の価格で発注してしまうことを防げます。

相見積もりを取得した際は、次のような点をチェックしてみてください。

  • 見積書が「人件費」「撮影代」など、項目ごとに細かく費用が記載されている
  • 仕様書が細かく記載されており、動画の具体的なイメージを掴みやすい
  • 作業スケジュールが明確で、依頼から納期までの日程がわかる など

 

相見積もりを取得することは、発注先の仕事の丁寧さを見極めることにもつながります。特に、動画制作を発注したことがない企業は、相見積もりの取得をおすすめします。

相見積もりをする際の動画制作の見積書の見方を詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

動画制作の見積もりが高すぎた!費用を抑えるためのポイントと見積書の見方をプロが解説!

動画制作の費用相場

動画制作の予算を決めるには、費用相場を知るのがおすすめです。そこで、動画制作の費用相場を、以下のジャンルごとに紹介します。

  • YouTube動画
  • 会社紹介
  • 商品紹介
  • 事例紹介
  • 採用

YouTube動画

昨今注目されている、YouTubeの動画を制作するケースです。相場費用は、おおむね5万〜10万円程度になります。ただし、どのような動画を作成するかによって費用は大幅に異なるので、その点は注意しておきましょう。

また、YouTubeの動画制作を依頼する場合は、マーケティングに精通した制作会社に依頼するのがおすすめです。YouTubeで成果を出すにはタイトル設定やタグ設定、キーワード対策など細かなノウハウが必要になり、ただ動画を公開するだけでは結果を得るのは難しくなっています。

そのため、YouTubeの動画制作だけでなく、マーケティング戦略の立案・実行までやってくれる制作会社に依頼するのがもっとも効果的な方法です。

YouTubeを始めとした動画マーケティングに強い会社を具体的に知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

動画マーケティングに強い会社おすすめ10選!選定のポイントも徹底解説

会社紹介

会社紹介とは、企業理念や事業内容を盛り込み、取引先や入社希望者にアピールするための動画です。費用相場は、おおむね50万〜200万円程度です。撮影規模によって費用は大幅に異なるので、正確な金額は見積もりを取ったときに把握しましょう。

また会社紹介では、社内がメインの撮影場所になるので、自社でも準備を進める必要があります。会社のロゴが写っている場所や、業務内容がイメージしやすい場を厳選して選ぶことをおすすめします。

商品紹介

商品紹介とは、自社の商品・サービスやアプリなどを紹介し、購入までつなげてもらうための動画です。費用相場は、おおむね30万〜100万円程度です。商品が有形か無形か、キャスティングなどによって費用は異なります。

商品紹介動画ではターゲティングが重要です。ターゲットが曖昧なまま、ただ商品を紹介するだけの動画は、得てして誰の購入意欲も刺激しません。「どのような顧客が自社製品を求めているのか」を明確にし、そのターゲットに刺さるコンテンツ作りを意識しましょう。

お客様の声

事例紹介は、実際に自社製品を使ってもらったお客様にインタビューし、購入後の使用感や満足度などを語ってもらう動画です。相場費用は、おおむね25万〜50万円程度です。

お客様の声は、実際に自社製品を利用した感想を伝えられるので、購入手前の顧客を後押しするコンテンツとして適しています。自社製品の販売ページであるランディングページ(LP)への埋め込みを想定して、お客様の声を制作しましょう。

なお、お客様の声の動画を制作するには、顧客の協力が不可欠です。無料で実施してはお客様のご機嫌を損ねる可能性があるので、謝礼や自社製品の値下げなどを対価とし、インタビューを依頼するのが無難です。

採用

新卒や中途を採用するために、動画を制作するケースです。費用相場は、おおむね50万〜200万円程度です。

こちらは会社規模によって費用は大幅に異なるため、より詳細な料金を知りたければ見積書を取得しましょう。

採用動画では自社の魅力を多く伝えようとする傾向がありますが、大切なのは「自社の求める人材を採用する」ことです。そのため、あくまで採用者が求める情報に絞って、情報を発信するように心がけましょう。

動画制作の流れを知ってスムーズに進めよう

動画制作にはヒアリングから企画・構成台本作成、ナレーションの音入れ、編集など手順を重ねて進めていきます。動画制作には自社で内容をチェックしたり制作会社が修正したりする回数が多いため、納品まで1ヶ月以上の期間を要するのが一般的です。そのため動画制作を依頼する場合は、早めに動くようにしましょう。

なお、本記事でも紹介したYouTube動画の制作は、株式会社Lugiaでも承っております。自社YouTubeチャンネル登録者数88万人まで伸ばしたノウハウを惜しみなく提供し、企業様のYouTube動画制作だけでなく、マーケティング支援も行っております。

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