2022.04.27

動画制作の流れとは?実写動画とアニメーションに分けて解説

動画制作の経験がない場合、何から手をつければ良いのか、制作手順から必要なものまで不明な要素が多いといえるでしょう。また動画の種類によっても作業工程は異なるため、どうしても難しく感じやすいのが動画制作です。

そこで本記事では、動画制作の流れを実写動画・アニメーション動画・依頼した場合の3パターンから解説していきます。

動画制作の流れとは?

動画制作では基本的に以下の流れですすめていきます。

  • 企画・構成
  • 撮影
  • 編集
  • 公開

 

ただし動画には以下の種類があり、制作する動画によって工程の流れは異なります。

  • 実写動画:出演者を用意し、実在しているもので作る動画
  • アニメーション動画:複数の絵をつなぎあわせて作る動画

 

本記事では動画ごとに具体的な流れを解説するため、違いも意識しながら確認していきましょう。

動画制作の流れ【実写動画】

実写動画はその名の通り、実際に映像を撮影する制作方法です。そのため出演者の確保や撮影時間などが発生し、制作期間はアニメーション動画よりも長期といえるでしょう。

ここでは実写動画の制作について、以下の手順で解説していきます。

  • ①企画
  • ②撮影
  • ③編集
  • ④MA

STEP1:企画

企画の段階では、プランナー・クリエイター・クライアントが集まり、制作の方向性を定めていきます。

また動画のスケジュール調整や、制作するうえで必要なものを揃えることも重要なポイントです。

  • 絵コンテ:演出の構成やデザインなど、制作する動画の設計図
  • キャスティング:動画に出演する人物
  • 香盤表:撮影する際の出演者やスタッフの動きを示すスケジュール表

 

キャスティングでは、プロの演者に依頼することやオーディションを行うこともあります。素人の出演とは動画のクオリティが大きく異なるため、本格的に制作する場合には活用しましょう。

STEP2:撮影

つづいて企画段階で作成した台本をもとに、実際に撮影をはじめていきます。

撮影期間は動画の規模やクオリティによっても異なり、早ければ半日ほど、長くても数日間で行う流れです。

また撮影を行う前段階として、撮影場所の下見を行うロケハンも行ないます。ロケハンとはロケーションハンティングを意味し、撮影場所をはじめ以下の項目を確認する行為です。

  • 撮影場所の許可
  • 撮影する際の角度
  • 撮影に必要な機材

 

場所によっては撮影許可に時間がかかることもあるため、当日スムーズに撮影するためには事前準備が重要になります。

STEP3:編集

撮影後は、絵コンテに沿って編集作業を行っていきます。

基本的には動画編集ソフトを活用し、ロゴ素材やイラストの作成、撮影した映像のつなぎあわせを行う流れです。

制作する動画によってはテロップを追加する作業もあり、動画編集は最も時間がかかる段階といえるでしょう。

また編集した動画を細かくチェックし、編集ミスや不適切な映像が写り込んでいないかなどの確認も欠かせない作業です。そのため編集段階では、大体1週間〜2週間ほどの期間と認識しておきましょう。

STEP4:MA

編集後、最後の段階として行うことがMAです。MAとは「Multi Audio」の略となり、映像に音入れを行う作業を指します。

編集と同様に、絵コンテに沿ってナレーションやBGMなどを追加していきます。

また一般的な制作では動画編集ソフトをとおしてMAを行ないますが、本格的に制作する際はスタジオを借りて行うこともあるでしょう。

映像にあったナレーションやBGMは動画を魅力的に仕上げるため、MAは最後の編集として重要な作業になります。

動画制作の流れ【アニメーション】

アニメーションは素材やイラストをつなぎあわせ、動くように編集していく制作方法です。近年ではホワイトボードアニメーションが使われたりと、実写動画よりも複雑な情報を伝えやすい点が強みとなります。

ここではアニメーション動画の制作について、以下の手順で解説していきます。

  • ①企画
  • ②素材・イラスト制作
  • ③アニメーション制作
  • ④MA

 

STEP1:企画

実写動画と同様に、アニメーションでもまずは制作する動画の企画を考えていきます。

企画で考えるべき項目はこちら。

  • アニメーションの種類
  • アニメーションの長さ
  • 登場するキャラクターの種類
  • ターゲット設定
  • 制作スケジュール

 

企画では大枠の内容を決め、具体的な内容についてはシナリオとして作成していく流れです。またより詳細なストーリーの流れやキャラクターのセリフなどは、絵コンテとして作成します。

カメラワークや音響についても、絵コンテの段階で細かい指示として示しておきましょう。

STEP2:素材・イラスト制作

つづいてアニメーションで使用するための素材やイラストを作成していきます。

具体的な工程はこちら。

  • ①原画
  • ②動画
  • ③色付け
  • ④背景画の作成

 

キャラクター作成では施策する雰囲気によっても、手書きなのかCGツールを活用するのかに分かれます。本格的に作業を行う場合は3DCGを使用する方法も選択肢の一つです。

また素材・イラスト制作の段階では、かならず企画に沿ったテイストであるかを確認しましょう。テイストとは世界観や絵のタッチなど、イラストの雰囲気を指します。ここで確認しないと後からすべての絵を書き直す可能性があるため注意が必要です。

STEP3:アニメーション制作

前項で作成したイラストをつなぎ、自然な流れで動く状態へと編集する作業がアニメーション制作です。

編集ソフトを活用し、決めたコマ秒数内でイラストを配置していくようなイメージとなります。

アニメーションの制作工程では最も重要な段階となり、綺麗につなげられるかどうがで動画のクオリティは大きく左右されるといえるでしょう。またこのような作業はアニメーターと呼ばれる役割になり、画力や表現力、そして効率的な作業スピードが求められます。

細かい色合いやキャラクターのセリフ、そして効果音などもここの編集段階で追加していきます。

STEP4:MA

最後の工程は実写動画と同じく、ナレーションやBGMの音入れを行うMAです。プロのナレーターを依頼する場合には、専用のスタジオを活用します。

また実写動画にもいえることですが、MAでは使用する楽曲に注意をしましょう。なぜならすべての楽曲には著作権があり、フリーBGM以外の無断使用は禁止されているからです。

仮にフリーBGM以外を使用する場合には、著作権管理団体への申請及び使用料の支払いが必要になります。

特にアニメーションは実写動画よりもBGMを活用する場面が多いため、かならず利用条件の確認を行ってから使用しましょう。

動画制作を依頼するときの流れ

続いて動画制作を依頼する際の流れについて、以下の手順から解説していきます。

  • ①ヒアリング
  • ②提案・見積もり
  • ③制作
  • ④納品

 

STEP1:ヒアリング

制作会社へ依頼後、最初に行うことが「どのような動画を制作するのか」のヒアリングです。

具体的には以下の項目を確認していきます。

  • 動画の目的やゴール
  • 訴求するターゲット像
  • 動画内のメッセージ
  • 動画を配信する媒体
  • 制作する期間や予算

 

ヒアリングでは依頼主の考えや思いを制作会社にしっかりと伝えることが重要です。

仮に「できるだけ多くの人に見せたい」などの中途半端な目的では、質の高い動画制作はできません。

そのため「この商品のPRを行ないたい」や「企業のイメージアップを狙いたい」など、明確な目的のもと動画の方向性を伝えていきましょう。

STEP2:提案・見積もり

ヒアリング後は、制作会社が作成した提案書や見積書を確認していきます。

依頼する会社によって記載内容は異なりますが、最低限以下の項目は確認しましょう。

  • 動画の制作費用
  • 制作にかかわるスタッフ情報
  • 制作スケジュール
  • 動画の方向性や訴求ポイント

 

基本的に、提案書では動画の大枠が書かれているラフ画がセットになっています。動画の方向性や訴求ポイントは重要なポイントとなるため、不明点はかならず質問するようにしましょう。

また制作スケジュールや制作費用については、提案されたタイミングで細かく打ち合わせを行うことが重要です。

STEP3:制作

提案書を確認次第、制作会社へ正式に発注し制作へと移っていきます。

制作期間に関する目安はこちら。

  • 実写動画:1ヶ月半〜3ヶ月以上
  • アニメーション動画:2週間〜3ヶ月以上

 

基本的にはアニメーション動画のほうが短期間で制作できます。ただし内容修正によってスケジュールの遅延が発生する可能性もあるため、余裕をもって制作期間を設けることが重要です。

動画制作の具体的な流れについては、前述の「動画制作の流れ【実写動画】」と「動画制作の流れ【アニメーション】」をご確認ください。

STEP4:納品

動画が完成した後は、依頼主の指定した形式で納品される流れです。

また通常の工程であれば、動画編集からMA作業に移る前段階で「試写」と呼ばれる現状の動画状況を確認する段階があります。

試写では動画の構成や編集の確認を行ない、修正箇所をフィードバックすることが目的です。

仮に納品直前までチェックする機会がないと、修正を行う場合には大幅なスケジュール遅延が発生してしまいます。そのため段階ごとに細かくチェックし、その都度修正依頼を行うようにしましょう。

おすすめの動画制作会社を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

おすすめの動画制作会社5選!選び方や注意点も解説

動画制作で押さえておくべきポイント

動画制作を行う際はただ流れに沿って取り組むのではなく、事前準備やターゲットの明確化など、細かい点も意識することが重要です。特に依頼する場合の費用に関しては、トラブルを回避するためにも事前に確認しておきましょう。

ここでは、動画制作で押さえておくべきポイントについて解説していきます。

撮影前に機材やキャスティングの準備を行う

動画制作のなかでも実写動画の場合、用意する機材やキャスティングの手配など、撮影前の事前準備が非常に重要です。

制作会社に依頼する場合は問題ありませんが、自社で動画制作を行う場合は、何が必要になるのかを事前に確認しておきましょう。

準備すべき事柄はこちら。

  • 撮影カメラ
  • 照明(レフ板・LED照明)
  • 小道具・大道具
  • 撮影現場
  • ナレーション
  • 出演者

 

大掛かりな撮影を行う場合には、ドローンやレールなどをレンタルする必要性もあります。機材がなければ撮影に支障をきたすため、企画の段階で把握しておきましょう。

訴求ターゲットを明確にする

動画制作を行ううえでは、かならず訴求するターゲット像を明確化しておきましょう。なぜならターゲットが定まっていない場合、制作する動画も「何を伝えたいのかが分からない」といった中途半端な状態になってしまうためです。

またよくある例として、動画を制作している途中で「トレンドに合わせて変更する」など、ターゲットやテーマを変更することが多々あります。しかし制作途中での変更は軸がブレた状態となり、最終的な質は低くなりやすいです。

そのため企画段階では決めたテーマやターゲットは変更せず、明確な目的に向けて動画を制作しましょう。

ストーリー性を意識する

動画と一口にいってもスタイルや構成にはさまざまなパターンがありますが、どのようなスタイルで制作する場合でもストーリー性を意識しましょう。

なぜならストーリー性がある動画は内容を理解しやすく、視聴者に魅力を伝えやすいからです。

例えば基本的なスタイルの「起承転結」を用いるだけでも、

  • 起:導入
  • 承:サービスの紹介
  • 転:割引情報の発信
  • 結:問い合わせの促し

 

のように、自然な流れで問い合わせにつなげられます。

何も意識しなければ冒頭から問い合わせを促すなど、視聴者が理解できない状況を作ってしまうでしょう。そのため徐々にユーザーの興味を強めていくストーリー性が重要になります。

外注時は費用の内訳を明確にする

制作会社に依頼する際は、見積もり段階で費用の内訳を明確にしておきましょう。

なぜなら会社ごとにオプションの有無やサポート範囲が異なり、後々トラブルになる可能性があるためです。

依頼する会社によっては後からオプション費用が発生するなど、知らない間に請求額が高くなってしまうこともあります。

したがって作業範囲や追加料金の確認は事前に行ない、総額の費用を把握しておくことが大切です。

まとめ

動画制作では基本の流れはあるものの、実写動画・アニメーション動画によって作業工程は大きく異なります。基本的には実写動画のほうが必要機材が多く制作期間も長いため、手軽に作りたい場合はアニメーション動画がおすすめです。

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