2022.04.27
YouTubeをビジネス活用する目的やメリット・デメリットを解説
YouTubeをビジネスで利用したいものの「どのように活用すれば良いのか分からない…」と悩まれている企業も多いのではないでしょうか。近年YouTube市場は多くの企業が参入し、ビジネスでは幅広い用途で活用されています。
そこで本記事では、YouTubeをビジネス活用する目的やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
YouTubeをビジネス活用する目的とは?
一般的にYouTubeは企業の認知を拡大するための施策と捉えやすいですが、他にも見込み顧客の育成など、活用の幅は広いといえるでしょう。またチャンネルをとおしてユーザーのマーケティングデータを集められ、自社商品やその後のマーケティング戦略に活かせます。
ここでは、YouTubeをビジネス活用する目的について解説していきます。
新規顧客の開拓
YouTubeは世界中でユーザー数が増加しており、日本では他のSNSに負けないほどの利用率・利用者数がいます。そのためビジネスの活用であれば、いままで接触できなかった顧客層へのアプローチなど、新規顧客の開拓に向いている手法といえるでしょう。
またYouTubeのアルゴリズムは、的確に「その動画内容に興味がある人」におすすめをしてくれます。したがって潜在層へ効果的にリーチできる点が強みです。
他にも情報が拡散されやすいといった面もあり、YouTubeであれば効率良く自社の認知拡大や新規顧客の開拓が可能となります。
自社のファン育成
YouTubeでは新規顧客の開拓だけでなく、見込み顧客を自社のファンへと育成することもビジネス活用の目的です。
具体的な流れはこちら。
- ①ユーザーがチャンネルを発見
- ②動画を視聴し企業を認知
- ③複数の動画を視聴する
- ④企業・チャンネルのファンになる
- ⑤企業の商品やサービスを購入
はじめは企業を認知していない潜在顧客などにアプローチし、自社の認知を広げます。その後チャンネルで公開しているコンテンツをとおして、自社への興味を強める段階が「ファン育成」です。
最終的には企業の商品やサービスの購入へとつなげるため、YouTubeでは顧客の開拓から成約まで一貫して実行できることが特徴になります。
また営業時も自分を知ってもらっている状態からスタートできるため、営業工数の削減につながる点もポイントです。
マーケティングデータの収集
最後に紹介するビジネス活用の目的は、マーケティングデータの収集です。
一般的なWebサイトと同様に、YouTubeでも公式のアクセス解析ツール(YouTube Studio)を用いることで、ユーザーの性別や居住地などさまざまなデータを取得できます。
また、YouTubeはユーザーが興味を持ちそうな動画を積極的におすすめ表示させるアルゴリズムを搭載しています。
動画のおすすめ表示箇所は次の3箇所になります。
- YouTube内の検索
- 関連動画欄
- トップページ
そのため「ユーザーがどのような動画に興味を持ちやすいのか」や「ユーザーが視聴するまでの経路」なども分析でき、トレンドや傾向を考えられるでしょう。
登録者や視聴回数が多ければ精度の高い分析を行えるため、得た情報から新商品や新サービスの企画としても活用できます。
YouTubeをビジネス活用するメリット
YouTubeをビジネス活用できれば、企業では以下のようなメリットが得られます。
- 商品・サービスの理解度を高められる
- 企業ブランディングにつながる
- チャンネル登録者へアプローチできる
各々、解説していきます。
商品・サービスの理解度を高められる
動画コンテンツは商品やサービスを宣伝する手段として、非常に効果的な方法となります。
なぜならテキストや写真よりも、動画のほうがユーザーに伝えられる情報量が多いためです。また動画は視覚的に訴えかける点から、印象にも残りやすいといえるでしょう。
実際、無形商材など扱う商品によっては、
- Webサイトだと商品を分かりやすく説明できない
- テキストや写真ではサービスの良さを伝えられない
などで悩まれている方も多いのではないでしょうか。
しかし動画コンテンツであれば「自社商品を実際に使っている様子」を発信するなど、より詳細な内容を伝えられます。
そのためテキストでは表せない内容も発信でき、商品やサービスの理解度向上につながる点が強みです。
企業ブランディングにつながる
YouTubeのビジネス利用は、企業ブランディングにも効果的な方法となります。
ブランディングとは商品や企業にもつ共通のイメージのことを指し、競合との差別化を図るなど、マーケティングでは重要な戦略です。
例えば「商品の質が高い」というブランディングが浸透していれば、どんなに価格が高くても商品を購入する顧客はいるでしょう。
このように売上にも直結する要素ですが、YouTubeではコンテンツの編集や出演するキャストなどを調整することで、企業イメージを浸透させやすい点が強みです。
そのためイメージを変えたいと考えている企業であれば、YouTube運用の活用をおすすめします。
チャンネル登録者へアプローチできる
YouTubeの最大のメリットといえることが、チャンネル登録者へのアプローチです。
YouTubeでは、ユーザーが興味を持ったチャンネルを登録する機能が備わっています。登録したチャンネルはすぐにアクセスできることや、新しく公開された動画の通知を受け取れるなどが特徴です。
そのため、簡単にいうと「チャンネル登録者=自社のファン」と認識できるでしょう。
仮に企業であれば、登録者数に向けて商品販売や訴求動画を行うことで、自社の見込み顧客へアプローチしている状態となります。
Webサイトではメールマガジンなどへ誘導する必要があるため、YouTubeでは気軽に見込み顧客を獲得できる点が強みです。
YouTubeをビジネス活用するデメリット
YouTubeは近年注目も高く、多くの企業が参入している分野の一つです。しかし競合となるチャンネルが多いことや動画制作に手間がかかることなど、途中でリタイアしてしまう企業も多いといえるでしょう。また定期的なコンテンツ配信を行ううえでは、豊富な動画企画も欠かせない要素です。YouTubeをビジネス活用するデメリットとしては次のようなものがあり、
- 動画の制作や運用に手間がかかる
- YouTubeを伸ばすノウハウがないと伸びない
- 豊富な動画企画が必要
ここでは、各デメリットについて解説していきます。
動画の制作や運用に手間がかかる
企業としてYouTubeチャンネルを運用する場合、動画の制作や運用に手間がかかる点はデメリットになります。
仮にFacebookやInstagramなどであれば、企業アカウントでも片手間で運用できるでしょう。しかしYouTube運用の場合、以下のような作業が必要です。
- 企画立案
- 動画撮影
- 動画編集
- アップロード
- チャンネル解析
細かく分けると、動画撮影や動画編集のなかにも多くの作業が存在します。
またYouTubeで効果を得るためには、質の高い動画制作が求められます。仮に費用を抑えたいからといって中途半端な状態で質の低いコンテンツを量産しても、簡単にはチャンネル登録者や再生回数を増やせません。
そのためYouTubeを活用する際は、人員や時間に余裕があることを確認したうえで取り組みましょう。
YouTubeを伸ばすノウハウがないと伸びない
YouTubeに取り組むうえでは、伸ばすためのノウハウがないと簡単には成果を出せない点もデメリットです。
近年では新型コロナウイルスの影響もあり、ビジネス分野でもオンラインやインターネット市場が拡大傾向にあります。
特に動画コンテンツは需要が高い市場となり、YouTubeでは多くの企業が参入しているのが現状です。ジャンルによっては企業だけでなく個人チャンネルも多いため、競争率は非常に高いといえるでしょう。
そのためYouTubeに向けた適切な対策を行ない、競合に勝ち抜くことが重要になります。
実際、株式会社Lugiaにも「運用しているものの伸びなくて困っている」といった相談が多く寄せられています。当社では豊富なノウハウを強みとしているため、YouTubeチャンネルの運用支援についてはお気軽にご相談ください。
豊富な動画企画が必要
前述で長期的な取り組みについて触れましたが、そもそもYouTube上のコンテンツを増やすには豊富な動画企画が必要になります。
また企画においても、適当な内容ではなくユーザーに求められ再生回数を伸ばせることが重要です。
仮にたくさんの企画が思いついたとしても、他チャンネルの真似や同じ企画の使い回しでは意味がありません。
そのため「ユーザーがどのような動画を求めているのか」を調査し、興味や関心を把握するスキルが求められるでしょう。
YouTubeをビジネス活用する際のポイント
YouTubeをビジネス活用するからといっても、商品やサービスのセールスばかりではユーザーは離れてしまいます。そのためバズりなどの一時的な拡散ではなく、長期的な運用を軸に着実にファンを増やしていく戦略が重要です。
ここでは、YouTubeをビジネス活用する際のポイントについて解説していきます。
ビジネスアカウントを開設する
YouTubeでは通常のアカウント以外にも、ビジネス向けのYouTubeチャンネルである「ビジネスアカウント」が存在します。
ビジネスアカウントの特徴はこちらです。
- アカウント名(チャンネル名)を自由に変更可能
- 複数人のメンバーでチャンネルを管理できる
- 動画の投稿やコメント欄でブランドアカウント名が表示される
通常のアカウントでは一つのアカウントでしか管理できないため、企業としても運用しづらいと感じることが多いでしょう。しかしビジネスアカウントでは共同管理が可能となり、運用の効率性を高められます。
また販売している商品毎にチャンネル作成も行えるため、自社商品のイメージや有用性に応じて使い分けられる点が強みです。
ビジネスアカウントの開設方法について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
YouTubeのビジネスアカウントとは?開設方法や成功のポイントを解説
発信内容に注意して炎上を避ける
YouTubeだけに限らずインターネット全般にいえることですが、企業として情報を発信する以上、発信内容には注意をして炎上を避けることが重要です。
特にスタジオだけでなく外部での撮影を行う場合、言動以外にも背景や第三者の情報など、予期せぬ内容が写り込んでしまう可能性もあります。
Webサイトのようにテキストのみでは炎上する内容も限られますが、動画ではより多くのリスクが潜んでいると認識しなければいけません。
またYouTubeのようにSNSの炎上は拡散するスピードもはやいため、一度の炎上で大きな損失を被ることも十分にあります。
そのため編集作業やアップロード前に内容を確認し、客観的な目線で問題がないことをチェックしましょう。
商品・サービスの紹介動画ばかりを作らない
ビジネス活用するメリットでも触れたとおり、YouTubeは登録者数へ直接アプローチを行える点がメリットです。しかし商品やサービスの紹介動画ばかりを作らないように注意をしましょう。
なぜなら宣伝感の強い動画は視聴者が離脱しやすく、再生回数が伸びない傾向にあるからです。
低頻度で紹介動画をあげるのであれば問題ありませんが、毎回のようにセールス色の強い動画では、ユーザーは退屈に感じてしまいます。
そのため以下のようなポイントを意識し、ユーザーを飽きさせないことを意識しましょう。
- エンタメ性のある内容を取り入れる
- ユーザーがメリットに感じる内容を取り入れる
- 企業感の薄い動画を制作する
仮に宣伝を含めるとするのであれば、動画の最後に簡単に告知する程度でも十分に効果を得られます。
長期的な視点で運用する
YouTubeを運用するうえで勘違いしやすいことが「バズる動画を出さなければいけない」といった考えです。
たしかにチャンネル開設から最短で伸ばすためには、バズる動画は効果的といえるでしょう。しかし一時的に注目が集まったとしても、他動画の反応が悪ければ自社ファンには確立できません。
またバズるようなコンテンツは記憶に残りにくいため、その後ユーザーがチャンネルから離れてしまうこともあります。
そのため企業のチャンネル運用では、目先の拡散ではなく長期的にファンを獲得できる戦略が成功するポイントです。
まとめ
YouTubeは新規の顧客開拓からファンの育成まで、マーケティングの流れを一貫して実践できます。また無形商材であっても顧客への理解度を高められるなど、さまざまな目的で活用できる点が強みです。
株式会社Lugiaでは、自社YouTubeチャンネルを登録者数90万人以上に伸ばした経験から、YouTubeチャンネルの立ち上げから運用を支援しています。
すでに運用している場合でも「自社にノウハウがない」といったお悩みをお持ちの方は、毎月10社限定のZoom無料相談会も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
下記メールアドレスからもお問い合わせ可能です。
info@lugia.jp

早稲田大学先進理工学部応用物理学科を首席卒業後、同大学院を修了。大学院在学中に開始した「ブレイクスルー佐々木」チャンネルにて、登録者を90万人まで増やし、教育系YouTuberとして台頭。2020年10月に株式会社Lugiaを創業し、YouTubeなどのWebを活用したコンサルティング事業を行う。