2022.03.25

YouTubeのビジネスアカウントとは?開設方法や成功のポイントを解説

YouTubeには個人アカウントとは別にビジネスアカウントがあることをご存知でしょうか?この企業アカウントをうまく活用することで様々なメリットが得られます。

そこで本記事では、YouTubeのビジネスアカウントの開設の仕方や設定項目、運用していくためのポイントについて解説していきます。

YouTubeのビジネスアカウントとは?

YouTubeのビジネスアカウントとは、企業が会社や商品の宣伝などビジネス目的で活用できるYouTubeチャンネルのことを指します。

近年はテレビよりYouTubeを見る人も多くなってきていることもあり、圧倒的な利用者数を誇るYouTubeをマーケティング施策のひとつとして利用する企業が増えてきています。

ブランドの認知度を高めるだけでなく、興味のあるユーザーに商品の購入や申し込みを促すことができるため顧客獲得にも繋がります。

デフォルトアカウントとの違い

ビジネスアカウントはメインチャンネルの他に、同じアカウントで複数のチャンネルを持つことができ複数人での管理も可能です。一方デフォルトアカウントは独立したものなので、持っているGmailの数だけ別のアカウントを作ることができます。

また、ビジネスアカウントはチャンネル名を自由に決めることができますが、デフォルトアカウントではGoogleのアカウント名がそのままチャンネル名になります。

企業がYouTubeのビジネスアカウントを開設するメリット

今やマーケティングの一環として多くの企業がYouTubeで情報の発信を行っています。幅広い世代の人に会社のサービスや商品を知ってもらうことができるだけでなく、アカウントを開設することで他にも様々なメリットが得られるのです。

複数人で管理可能

デフォルトのアカウントは登録した本人しか使えませんが、ビジネスアカウントであれば複数人で管理することができます。一度チャンネルに招待したら毎回ログインするアカウントを切り替える必要がないため非常に便利です。

投稿した動画やコメントの管理など、役割を分担しながらチーム全体でチャンネルを運営していけるメリットがあります。

また、各メンバーの権限も自由に設定することができます。権限には全ての操作を行えるオーナー(所有者)とアナリティクスを使える管理者、そしてコミュニケーション管理者の3つがあります。

コミュニケーション管理者はチャンネル自体を操作できるわけではありませんが、管理者は動画の公開や編集、チャンネルの細かい設定も行うことができます。

個人アカウントとの使い分けが可能

ビジネスアカウントであれば招待されているユーザーの個人の名前や写真は表示されないため、各ユーザーのプライバシーを守れるだけでなく、それぞれが自分の個人アカウントと使い分けることができるようになります。

また、YouTubeチャンネルを作成する際に、個人で作ったアカウントだとGoogleに登録した名前が表示されるため、会社の宣伝をしたくても、個人アカウントだと任意の名前を設定できず企業の名前やブランド名をつけることができなくなってしまいます。

そのため、会社のブランディングをしたい場合は必ずビジネスアカウントを開設することが望ましいでしょう。

1つのアカウントで複数チャンネルの運営が可能

ビジネスアカウントをひとつ持っていることで、複数のチャンネルを作れるようになります。

社内で扱うブランドが多かったり様々なジャンルの事業を行っている場合は、それに合わせてチャンネルを分けることでより細かいマーケティング戦略を実施することができます。事業別でなくても、宣伝用や商品の開設用といった形で分けるのもひとつの方法です。

たとえば、洋服のブランドであれば服の宣伝と季節に合わせたコーディネートを紹介するチャンネルに分けることができます。宣伝であれば潜在ニーズに、コーディネートの紹介であれば既に商品を買ったユーザーなど、細かいターゲティングが可能となります。

YouTubeのビジネスアカウントの作り方

では、実際にアカウントの作り方を開設していきます。初心者の方でも工程自体は難しくないので、ひとつひとつのステップを確認しながら行いましょう。

STEP1:Googleアカウントの作成

YouTubeに登録するにはGoogleアカウントが必要になります。もし持っていない場合は、まずはGoogleアカウントを作るところから始めましょう。

Googleの検索画面右上にある「ログイン」をクリックして「アカウント作成」を行います。名前や生年月日などの個人情報とメールアドレスの入力、パスワードの設定が終われば登録完了です。

STEP2:YouTubeチャンネルの開設

先ほど登録したGoogleにログインしたまま、YouTubeへアクセスします。もしログインしていない場合は、Googleのトップページからログインできます。

画面左上にあるチャンネルアイコンを押してメニューバーから「設定」を選び、「チャンネル作成」をクリックしましょう。

チャンネルで使いたい名前を入力したらチャンネルへの登録は完了です。なお、この時点ではまだデフォルトアカウントの状態です。

STEP3:ブランドアカウントの作成

ここまでは個人で作ったアカウントがデフォルトになっているので、次はビジネス用を作っていきます。

メニューから設定画面へ移動し「新しいチャンネルを作成する」を選んで、ブランドアカウント名を入れましょう。これが新たなYouTubeアカウントのチャンネル名となります。

好きな名前をつけることができますが、ユーザーが目にするところになるため、企業名もしくはブランド名を設定することをおすすめします。

STEP4:詳細設定

チャンネルが開設できたら細かい設定を行っていきます。「カスタマイズ」を押すと様々な設定ができるようになっています。

アイコンやバナー画像の選定、アカウントの説明など、登録者数や再生回数を伸ばすためにも必ず必要なステップなのでターゲットや目標を明確にしてしっかりと行いましょう。

特にキーワードはYouTube SEOに影響が出るため、再生回数に大きく影響を与えます。よく考えて決めることが大切です。

YouTube SEOについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

YouTube SEOとは?動画制作のポイントも合わせて解説

ビジネスアカウントを開設する際に設定すべきこと

前述したように、カスタマイズの画面ではチャンネルに合わせて色々な設定ができます。ここでは、数ある設定の中でもしっかりと結果を出すために必ず設定しておくべき項目を詳しく解説していきます。

チャンネルアイコン

チャンネルアイコンはプロフィール画像のことを指します。チャンネル名と一緒に表示され、ユーザーが目にする機会が非常に多いため必ず設定しておきましょう。

会社やブランドなどの運営しているチャンネルを象徴するものなので、企業のロゴマークが入っているものなどがおすすめです。

また、動画をスマホで見る場合は、アイコンの表示は小さくなってしまうため、文字は極力少なくしてひと目で分かりやすいデザインを選ぶのがポイントです。

チャンネルアート

チャンネルアートとは、チャンネルのページを開いた際に上部に表示されるバナー画像のことです。横長に大きいのが特徴で、サイズは2560×1440pxですが使う媒体によって見え方が異なります。

1235×338pxが最小安全領域とされており、それ以外の範囲は見切れる場合もあるのでこの範囲に情報を入れることが大切です。

キャッチコピーや簡単な紹介文などを入れながら、どのようなブランドや会社であるかが伝わりやすいような画像にしましょう。

チャンネル説明文

チャンネル説明文(概要欄)とは、動画の下にあるチャンネルの概要をまとめた文章を指します。会社の概要やどんなチャンネルなのかを伝える役割があるため、うまく活用することが重要です。

企業の情報はもちろんのこと、動画を見ることで視聴者にどんなメリットがあるのかを説明しましょう。SNSや会社のホームページのURLも貼っておくと、別チャネルへの遷移もしやすくなります。

キーワードを入れながらシンプルで見やすい説明文を作ることを心がけましょう。

メールアドレス

チャンネル内ではメールアドレスを追加することもできます。ユーザーが会社に興味を持ち問い合わせをしたいと思っても、メールアドレスがないと一度会社ホームページにアクセスしなければならないため、手間だと感じる可能性があります。

お問合せ用のメールアドレスなどを追加しておけば、ユーザーも気軽に連絡をすることができるので設定しておくことがおすすめです。

なお、メールアドレスは誰でも見られるため個人用などではなく、会社のアドレスを入れるようにしましょう。

リンク

会社の公式サイトやTwitterなどのSNSのリンクを貼ることで視聴者が各ページへ移動しやすくなります。

さらに、商品の宣伝動画を見た人がリンクから購入ページに飛んで商品を買ったりSNSのアカウントをフォローするなど、ユーザーの行動範囲を広げることもできます。

リンクを設定するとチャンネルアートにそれぞれのリンク先のアイコンが表示されます。企業のことをもっと知ってもらうチャンスでもあるため、リンクは貼っておきましょう。

これまであげた設定方法を詳細に知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

【初心者向け】伸びるYouTubeチャンネルの作成方法と初期設定を徹底解説|YouTubeを伸ばすコツも紹介

ビジネスアカウントで成功するためのポイント

チャンネルを立ち上げたら本格的に運用を始めていきますが、しっかりと戦略を立てなければ思うような効果は出ません。ここでは、ビジネスアカウントの運用で成功するためのポイントをいくつかご紹介します。

チャンネルの目的やターゲットの明確化

チャンネルの目的とターゲットは運用していくうえでの基盤になるため、社内でもしっかりと共有しておくことが大切です。

会社の認知度を上げたいのか、商品を購入してもらうのか、チャンネルを立ち上げたからには何かしら目標があるはずです。ここがブレてしまうとチャンネルのまとまりがなくなってしまいます。

また、YouTubeは幅広い世代の人が利用しますが、その中でも情報を届けたいターゲット層を絞り込むことも大切です。年代や性別、仕事、趣味など、どういう人にアプローチしたいかで動画の雰囲気も変わってきます。

達成したい目標とターゲットが明確であれば動画の方向性もおのずと見えてくるため、軸がブレることもありません。

動画制作や投稿スケジュールの設計

動画を作成するスケジュールやどのくらいの頻度で投稿していくのかも決めておきましょう。

企画から編集まで自社でやるのか、それとも外部に依頼するのか、外注するのであれば納品までにかかる日数も計算してスケジュールを立てる必要があります。

更新頻度は高いほうが良いですが、他の業務と平行していて難しい場合もあるでしょう。更新するペースがあまりに遅いとユーザーの獲得に繋がりにくいため、最低週に1回はアップすることが望ましいです。

更新する曜日を決めておくのもひとつの方法で、スケジュールが組みやすくなります。状況を見ながら更新する曜日を変えたり、余裕が出てきたら更新頻度を増やしたりしても良いでしょう。

コストを加味した予算設計

YouTubeのチャンネルを立ち上げるだけだとコストはかかりませんが、投稿する動画を制作するには費用が必ずかかってきます。そのため、運用していく過程でかかってくるコストも見込んで予算を組む必要があります。

もし撮影に必要な機材がない場合はそれを確保しなければなりません。また、動画でキャストを使うのであればその分費用も発生します。

特に専門的なスキルが必要となる撮影や編集は、社内でできる社員がいなければ外注することになります。映像制作を専門にしている会社に依頼するのも方法ですが、質の良いものが期待できる反面費用もそれなりにかかります。

社内でどこまでできるのか、何が必要なのかをリスト化して慎重に予算を組みましょう。

YouTube運用に必要な作業の外注を検討している方は、こちらの記事をご覧ください。

動画制作を依頼する際の流れは?必要な準備や費用相場を紹介

動画制作で外注できる内容は?費用相場・外注先・選定ポイントを解説【相場早見表あり】

YouTubeビジネスアカウントで動画集客を強化

YouTubeのビジネスアカウントは初心者でも簡単に開設できるだけでなく、チーム内で管理ができたり複数のチャンネルが持てるなど多くのメリットがあります。

うまく運用していくことで収益化や顧客の獲得にも繋がりますが、そのためには目的やターゲットを明確にしておくことが大切です。

株式会社Lugiaは自社YouTubeチャンネル「ブレイクスルー佐々木」登録者数89万人以上に伸ばした経験をもとに、企業様の状況に合わせて売上に貢献できるYouTube運用代行事業を行っております。毎月10社限定のZoom無料相談会も行っておりますので、ぜひお気軽にお問合せください。(下記公式ラインにご登録いただければ)

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