2022.03.11

YouTubeのマーケティングとは?顧客獲得~購入までの流れについて

現在、YouTubeを使ったマーケティングが注目されています。企業がYouTube運営にマーケティング手法を用いることで、潜在顧客の獲得から購入までつなげられるのです。

そこで本記事では、YouTubeを使ったマーケティングの概要や、ポイント・注意点などを紹介します。YouTube運営に興味をもっている企業は、ぜひ参考にしてください。

なぜYouTubeのマーケティングが重視されるのか

なぜ今のビジネスで、YouTubeを使ったマーケティングが重視されているのでしょうか?

YouTubeから潜在顧客を獲得できる

YouTubeマーケティングが重視される理由の1つは、潜在顧客を獲得できる点です。動画が顧客との接点となり、そこから育成して購入・リピートまでつなげられます。

YouTubeのアルゴリズムは、ユーザーが検索したキーワードをもとに、もっとも興味のある動画を表示させる仕組みです。特に、YouTubeのトップページや関連動画に表示されれば認知の機会が爆発的に増え、その分多くの潜在顧客にリーチできます。

そのため、商品の購入を考えている「顕在顧客」にはアプローチできるものの、潜在顧客の獲得に課題を抱えている企業は、YouTubeを運営するのがおすすめです。

結果としてチャンネル登録者1,000人未満のチャンネルでも、企業の売り出すサービスや商品によっては月に1,000万円以上の売上を達成することが可能になります。

商品・サービスへの理解が深まる

力を入れて読む必要がある「文字」と異なり、視聴するだけで簡単に情報を伝えられるのが「動画」の魅力です。つまりYouTubeは、潜在顧客からも受け入れられやすい媒体であり、商品・サービスを紹介するのにも適しています。

特に、マーケティングツールやコンサルティングのような無形サービスは、文字情報だけで顧客に理解をしてもらい、信頼してもらうことが難しくなっています。実際にモノに触れて使用感を確認できる有形サービスとは異なるため、具体的な商品のイメージを掴みにくく、信用獲得までに時間がかかるのです。

そこで信用獲得に役立つのが、YouTubeの動画です。視覚から無形サービスの使用感や機能などを訴求できるので、顧客は商品・サービスへの理解を深めやすくなります。さらに動画で商品・サービスへの理解が深まれば営業コストを削減できるので、無形サービスを取り扱う企業はYouTubeを活用するのがおすすめです。

Google検索から自社サイトに誘導できる

実はYouTubeで上位に表示されれば、Googleの検索結果でも上位表示されるケースがあります。「YouTube」と「Google検索」の両方に対応できるのが、YouTubeに動画を投稿する大きな強みです。

たとえば「障子 貼り方」で検索すると、次のようにYouTubeの動画が上位に表示されています。

Google検索で上位に表示されることで、お問い合わせにつながるケースもよくあります。YouTubeとGoogle検索の両方で露出が増え、さらに購買意欲の高い顧客をつかめるのは、YouTubeならではのメリットです。

YouTubeで顧客獲得~購入・リピートまでの流れ

YouTube自社製品の購入までつなげるには、具体的にどうすればよいのでしょうか?その流れを紹介します。

動画投稿で潜在顧客に認知される

まず大切なのは、潜在顧客に自社を認識してもらうことです。YouTubeでは、これが一番大切と言っても過言ではありません。

潜在顧客は、なんらかの不安や悩みを抱えつつも、商品・サービスへの不安を明確にできていません。そこで顧客の不安や悩みを解決する内容の動画を投稿し、信頼を獲得することで、潜在顧客にリーチしていくのです。

潜在顧客に認知されるには、自社の商品・サービスのターゲットとなりそうなユーザーが調べるキーワードを洗い出し、それに対して動画を作ります。たとえば整体院が、YouTubeを運営するのであれば「テレワーク 腰痛」のようなキーワードに対して、動画を作れます。

テレワークで腰痛を発症してしまった視聴者に対し整体院がストレッチ方法を動画で出せば、患者の信頼を獲得でき、後々来院するきっかけとなる可能性もあるのです。

動画を通じて顧客を育成する

企業がYouTubeを運営する大きなメリットが「チャンネル登録」です。潜在顧客にチャンネル登録してもらえれば、企業がYouTubeに動画を投稿するとチャンネル登録者に動画がおすすめされます。結果として、その先ずっと接点をもてるようになります。潜在顧客を育成する動画を投稿することで、自社製品の購入までつなげやすくなります。

顧客育成(リードナーチャリング)では、継続的に動画を投稿し、ユーザーの悩み・不安を解決する方法として自社製品を紹介します。継続的に潜在顧客と接点をもてるYouTubeだからこそ、信頼を獲得し成約までつなげやすいのが、YouTubeマーケティングの大きなメリットです。

自社サイトへ遷移してもらい購入・リピート

商品・サービスの購入を検討してくれた顧客が自社サイトにアクセスできるように、YouTubeの概要欄に自社サイトのURLを貼り付けます。購入を考えた顧客が、自社サイトへ遷移し成約してもらえるように、概要欄のURLから誘導します。

なお概要欄にある自社サイトのURLを知らせるために、動画のエンディングで伝えましょう。「概要欄から商品の詳細を確認できます!」のように訴求すれば、顧客をスムーズに誘導できます。顧客が概要欄のURLに気づいていないケースも多いので、エンディングのアピールで共有するのは重要です。

YouTubeマーケティングで重要な5つのポイント

YouTubeを使ったマーケティングで、特に意識したい点を5つ紹介します。

1: 自社ターゲットを分析する

YouTubeは、自社がリーチしたいターゲットを分析し、求めるコンテンツを発信するのが非常に大切です。

たとえば「外壁塗装 色 人気」というキーワードで調べる視聴者には、次のような悩みや不安があると推測できます。

  • 家の外壁を塗装しようと考えているものの、どの色にすればいいのか悩んでいる
  • 特に色にこだわりはないので、人気色の中から選びたいと考えている
  • 色選びのポイントや注意点も知りたい など

 

このようにターゲットが抱える不安・悩みを的確に分析し、それに合ったコンテンツ作りを意識します。そうするとYouTubeの正確なターゲティング機能により、同じような悩みを抱える視聴者にも動画を届けやすくなります。

2: USPを決めてポジションを明確にする

YouTubeの企業アカウントの競合は少ないとはいえ、視聴者が増えていることで、ニーズも細分化されています。そのため、自社にしか提供できない価値「USP」を意識したポジションを作りましょう。

USPとは「自社が独自にもつ強み」です。たとえば「シニア世代向けの家具メーカー」であれば、「シニアにぜひ使ってほしい、眠りが深くなるベッドを紹介する」のような、ターゲット層を明確にした動画を作ります。そうすることで、家具にこだわりたいシニア世代が、自社の動画を視聴しやすくなるのです。

また、YouTubeに投稿する全動画のコンセプトが一貫していることで、コアな顧客を獲得しやすくなります。このように自社が定めるポジションを明確にし、統一された動画を投稿しましょう。

3: 認知獲得のために動画を多く投稿する

YouTubeを使ったマーケティングでは、とにかく認知を獲得することが鍵です。もちろん動画の質を追求することも大切ですが、特に運営初期は大量に動画を投稿しましょう。

基準は、最低週2本以上です。これを下回ると、成果が出るまでに時間を要します。動画を多く投稿するためにも、自社内にスタジオを用意したり、動画制作の一部を外注化したりするなど工夫しましょう。

4: エンディングでクロージングする

Webサイトと異なり、動画は最初から最後まで見るユーザーが多くいます。このようなユーザーは、その動画やYouTubeチャンネルを見てくれる熱心なファンです。この特性を活かし、最後のエンディングでCV(コンバージョン、成果)へクロージングしましょう。

目安は、動画の最後の5秒です。「商品は概要欄のリンクから」のように、自社製品が気になるユーザーを効果的に誘導できるような文言を伝えましょう。

ここで大切なのは「売り込まないクロージング」です。「商品を買ってください」「今だけ限定発売」のようなクロージングは反発を生みやすく、かえって逆効果になります。あえて、顧客の自主的な行動を促すクロージングを意識します。

5: Google検索を意識したタイトルを設定する

YouTubeの検索結果で動画が上位表示されると、Googleでも検索結果の上位を獲得しやすくなります。YouTubeの動画では、Googleからの検索を意識したタイトルを設定しましょう。

ポイントは、Googleで検索されそうなキーワードを、YouTubeのタイトルに含めることです。たとえば「パソコンを比較する動画」を出すのであれば、「パソコン 選び方」のキーワードを意識して「パソコンの選び方は?性能や価格を比較!」のようなタイトル設定が効果的です。

YouTubeのSEOを意識すると、それに連動してGoogleでも上位に表示されやすくなります。流入元を増やせるのは大きなメリットなので、Googleの検索キーワードを意識したタイトルを設定しましょう。

YouTubeマーケティングの3つの注意点

YouTubeを使ったマーケティングを実施するうえで、3つの注意点を紹介します。

動画投稿には専門人材とリソース確保が不可欠

YouTube運営には、撮影や編集などに詳しい人材のほか、動画制作のために多くの時間が必要になります。準備不足のまま見切り発車すると、運営を継続できないので注意しましょう。

YouTubeで成果を出すには、視聴者が見やすいような場所やアングルで撮影する技術、テロップやCGなどを入れるスキルをもった人材が必要です。また動画制作には時間がかかります。10分程度の動画を作るにも、おおよそ1~2日はかかります。

内製化が困難であれば、動画制作会社に依頼するのもおすすめです。簡単に専門人材に依頼でき、また自社が割くリソースも最低限に抑えられます。

おすすめの動画制作会社や動画マーケティングに強い会社を詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

おすすめの動画制作会社5選!選び方や注意点も解説

動画マーケティングに強い会社おすすめ10選!選定のポイントも徹底解説

制作コストがかかる

YouTubeを使ったマーケティングは、制作コストがかかります。そのため中途半端に運営すると、成果が出ず、コストだけかかる結果となるので注意しましょう。

動画制作には、撮影機材やスタジオ代などのコストがかかります。また、成果が出るまで長い時間を要することもあり、コストだけ積み重なれば焦りが出てきます。

そこで、YouTubeを運営する際は「長期的な目標設計」と「綿密な予算組み」の2つが重要です。綿密に準備したうえで、YouTube運営を始めましょう。

継続しないと顧客にマイナスの印象を与えることも

YouTubeは、発信の継続が非常に大切です。YouTubeの運用が中途半端になってしまうと、かえって顧客にマイナスの印象を与えかねません。

YouTubeチャンネル内は、動画投稿の新しい順に表示されます。つまり、数ヶ月単位で投稿していないような中途半端な運営の場合「片手間でしかYouTubeに取り組んでいない」と、マイナスイメージをもたれる可能性もあります。

YouTubeを継続して発信するには、綿密な発信計画とリソース確保が重要です。企業として運営するなら、見切り発車は止めましょう。

YouTubeマーケティングで効果的な顧客獲得を実現

YouTubeを使ったマーケティングとは、動画を通じて潜在顧客を獲得し、育成して購入・リピートまでつなげる手法です。特にYouTubeのマーケティングでは潜在顧客の獲得が重視されているので、動画の大量投稿や、Google検索も意識したタイトル設定などが重要になります。

しかし、YouTubeに知見のない企業が取り組んでも、成果を出すのは難しいもの。そこで株式会社Lugiaは、自社YouTubeチャンネル登録者数88万人まで伸ばしたノウハウを活かして、YouTubeの運用代行サービスを提供しています。多数のフリーランスを抱えているため、コストを抑えながら最大限の効果を発揮できます。またYouTubeのマーケティングのみならず、動画制作も可能です。

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下記メールアドレスからもお問い合わせ可能です。
info@lugia.jp