2022.03.26
YouTube SEOにおける検索ワードの重要性とは?選び方や対策ポイントを解説
YouTubeで上位表示を狙う場合には、YouTube SEO対策をすることが重要です。そこでポイントとなるのが、検索ワードです。しかし、検索ワードの選定の仕方や活用方法が分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、検索ワードの重要性やその選び方や対策ポイントまでを詳しく解説していきます。
目次
YouTubeの上位表示と検索ワードの関係性
YouTubeでは、ユーザーが検索する語句をもとに関連する動画が表示されます。そのため、動画の再生回数を伸ばすためには、ユーザーが検索する語句で上位に表示させる必要があります。
動画が上位表示される要因にはさまざまなものがありますが、主要な要素として次の3つがあります。
- メタデータと動画の関連性
- 動画の総再生時間とユーザーのエンゲージメント
- E-A-Tで評価される動画の品質
検索ワードは、上記3つの要素のうち「関連性」に大きく関係します。つまり動画との関連性を判断するために検索ワードが重要な要素となるのです。
YouTube SEOの主要な3つの要素は、こちらの記事で詳細を解説しています。
YouTube SEOとは?動画制作のポイントも合わせて解説
YouTube SEOとは
検索ワードについて理解する上では、YouTube SEOについて知っておくことが大切です。YouTube SEOとは、YouTube上の検索結果において特定のキーワードで上位に表示させる施策のことを指します。
検索エンジンのSEOと同じように、YouTube内のアルゴリズムが総合的に判断して検索順位を決定しています。そして、アルゴリズムにおいて最も重要な要素となるのが、検索ニーズとの関連度です。
検索ニーズとの関連度を測る方法として、検索ワードと動画のメタデータ(タイトル、タグ、説明文)のマッチ度合いがあります。
このように、検索ワードを正しく選定しメタデータ内に設定することが、上位表示における重要なポイントとなるのです。
検索ワードの調べ方
YouTubeでは、選定するキーワードが検索語句との関連度や動画の再生回数・再生時間などにも影響するため、どういった検索ワードで動画に流入させたいのかを明確にすることが重要です。
ここでは、YouTubeにおける検索ワードの調べ方をご紹介します。
ツールの活用
YouTubeの検索ワードを調べる際には、ツールの活用がおすすめです。ツールを活用することで、月間検索ボリュームや競合性などのデータを確認することができるため、より効果的な検索ワードの選定に役立つでしょう。
自身のチャンネルの分野に関連するワードを選定することで、他の動画にも誘導しやすくなります。まずは、動画を届けたい人のニーズを洗い出し、関連するキーワードをいくつか出してみましょう。
そして洗い出したものをツールで検索し、ボリュームや競合性を確認していきます。ツールにはいくつか種類があり、無料で利用できるものとそうでないものがあるため、必要な機能に合わせてツールを選ぶようにしましょう。
Googleトレンド
トレンドに合った動画は、一気に再生回数が伸びやすいという特徴があります。たとえば、紅葉やクリスマスといった季節やイベントなどもトレンドと言えるでしょう。
このようなトレンドを知る際に効果的なのが、Googleトレンドの活用です。Googleトレンドでは、Googleが蓄積している膨大な検索データをもとにした、人気急上昇のキーワードや特定のキーワードの検索回数の推移をグラフで確認できます。
このように、トレンドキーワードの把握ができるだけでなく、対策したいキーワードのトレンドを確認することができるため、検索需要があるかを調べた上で選定できるようになるでしょう。
オートコンプリート機能
オートコンプリート機能とは、自分が探している語句や他のユーザーがすでに検索した語句に関連する検索キーワードが予測される機能です。
対策したいワードの候補を実際にYouTubeの検索窓に入力し、オートコンプリート機能が提案するワードを確認してみましょう。
この機能を活用することで、関連する語句や他のユーザーが検索している語句を知ることができるため、新たなキーワードの発見にも繋がるでしょう。
競合分析
自身のチャンネルと同じ分野の動画を配信する競合チャンネルが、どういったキーワードで対策をしているかという調査もキーワードを調べる上では重要です。
競合チャンネルの中で上位に表示されている動画の対策ワードを知ることで、ユーザーニーズの把握にも繋がります。
たとえば、YouTube動画にはハッシュタグとタグが付けられるようになっており、ここにキーワードを含める場合が多いです。そのため、これらを確認することで競合が対策しているキーワードを知ることができます。
ハッシュタグについては、競合チャンネルにあげられている動画を開き、タイトルの上に記載されている「#●●●」を確認することで調べられます。
しかし、タグはユーザーには見えないようになっているため、調査することができません。
そこでGoogleの拡張機能であるYouTube Tagsなどを活用してタグを可視化させましょう。
キーワード選定に使えるツール
検索ワードの調べ方でツールの活用について解説しましたが、ツールと言ってもさまざまな種類があり、何を使えば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、キーワード選定の際に便利なツールを2つご紹介します。
Ahrefs YouTube Keyword Tool
入力した語句の関連キーワードが検索ボリューム順に表示される、YouTubeに特化した分析ツールです。
また、表示されたキーワードをさまざまなフィルタで絞る事ができるため、優先順位がつけやすくなるという特徴があります。
URL | https://ahrefs.com/ja/youtube-keyword-tool |
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料金 | 無料 or $99〜$999/月 |
Keyword Tool
キーワードの検索数やトレンド、競合性をまとめて調べるのに特化したツールです。Google、YouTube、Bing、Amazon、eBay、Instagram、Twitter などプラットフォーム別に調べることができるため、YouTube以外のプラットフォームに役立てることができます。
URL | https://keywordtool.io/jp/youtube |
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料金 | 無料 or $69〜$159 |
検索ワードの選び方
ここまでは検索ワードの調べ方について解説してきましたが、検索する際には膨大な数の候補がでてくるでしょう。その中から効果的なキーワードを選定することは、上位表示させる上でも重要なポイントとなります。
そのため、次で説明する検索ワードの選び方をしっかりと抑えておくことが大切です。
検索ボリューム
検索ボリュームとは、そのキーワードが1ヶ月間で何回検索されているかを表す指標です。検索ボリュームが高ければ高いほど、需要のあるキーワードということになります。
反対に、検索ボリュームが低いものはそもそも検索されることが少ないため、流入を見込むことは難しくなるでしょう。
そのため、検索ワードを選定する際には一定数の検索ボリュームがあるものを選ぶことが重要です。しかし、検索ボリュームの高いものは多くの流入を見込める一方で、競合が多く上位表示の難易度が高いという特徴があります。
目安としては、300以上の検索ボリュームがあるものを動画作成の対象としましょう。
トレンド
トレンドを考慮したキーワード選定も重要です。トレンドが過ぎてしまっているワードでは、検索されにくいだけでなく動画自体もクリックされづらくなるでしょう。
たとえば、スキーという語句を含むキーワードを夏に対策しても再生回数は伸びづらいでしょう。このように、キーワードのトレンドを考慮しタイミングを合わせて選定することが重要です。
また、急激に検索数の増えているトレンドキーワードは再生回数が伸びやすい反面、一時的な需要となることもあるため注意が必要です。
動画との関連性
Googleのアルゴリズムは検索ワードとの関連性を重要視するため、動画の内容と関連するキーワードを選定する必要があります。
関連性が低ければ上位表示されにくくなるだけではなく、ユーザーの離脱率が高くなり動画を最後まで見てもらうことができません。
そのため、キーワード選定を行う際には、検索ボリュームやトレンドを考慮することも重要ですが、何よりも動画との関連性が重要となることを抑えておきましょう。
検索ワードに応じたYouTube SEO対策のポイント
キーワード選定ができたら、選択したキーワードで検索結果にヒットさせる必要があります。そのためには、メタデータへの設定などと対策をすることが重要です。メタデータには主に下記が含まれます。
- タイトル
- 概要欄
- タグ
ここでは、YouTube SEO対策の具体的なポイントを解説していきます。
タイトル
動画の内容を簡潔に伝える重要な要素となり、ユーザーはタイトルを見てクリックするか否かを決めます。そのため、対策ワードをタイトルに含めることでユーザーに検索した語句との関連性をアピールすることができます。
また、閲覧するデバイスによって表示されるタイトルの文字数も異なります。タイトルの文字数は38文字以内にしましょう。さらに、検索ワードはタイトルの左側に入れるようにしましょう。
他にも、【】(墨付きカッコ)で視認性を上げてクリック率を上げるなどの工夫をすることも大切です。
概要欄
メタデータの検索結果反映に対する影響力は「タイトル>概要欄>タグ」の順となります。そのため、タイトルと同様に概要欄にも検索ワードを使用して動画との関連性を高めることが重要です。
メインワード以外にも、動画と関連性の高いキーワードを入れることで、そのキーワードの検索結果において動画が上位表示されやすくなり、再生回数も増加します。
しかし、説明文にキーワードを含める際には注意点もあります。どのような動画であるかを分かりやすく簡潔な文章にしなければ、キーワードを含めていたとしてもユーザーには伝わりづらいものとなります。
また、キーワードを含めるために無理に使いすぎるのも良くありません。そのため、説明文には自然な形で検索ワードを含めるようにしましょう。
タグ
YouTubeのメタデータの1つであるタグは、投稿した動画に追加できる単語やフレーズのことを指し、YouTube側に動画内容やジャンルを知らせるためのものです。
動画内容やジャンルと関連のあるキーワードをタグに追加することで、そのキーワードにおけるYouTube検索の際に上位表示が見込まれます。
YouTubeは動画の検索順位やおすすめ機能での表示を決める際に、前半に記入したタグを重視しています。そのため、タグの設定を行なう際には、重要度の高いキーワードから順に入れるようにしましょう。
また、抽象度の高いキーワードから入れたり、動画の内容に合わせた具体的なキーワードを入れるなどの工夫も重要です。
検索ワードや関連するキーワード以外にも、チャンネル名やチャンネルIDを設定するのも効果的です。関連動画に自チャンネルで投稿した他の動画も表示され、ユーザーのチャンネル回遊率を高めることができるようになるでしょう。
サムネイル
サムネイルとは、YouTubeに動画をアップロードした時に表示される静止画のことで、トップ画面や検索結果画面に表示されます。
そのため、ユーザーが一番初めに目にする部分となります。タイトルよりも先に目にする部分となるため、動画の内容がひと目で分かるサムネイルにすることが重要です。
検索ワードをサムネイルに表示させることで、ユーザーニーズとのマッチ度が高くなりクリックされやすくなるでしょう。ただし、サムネイルに記載する文言は動画の内容がすべて分かってしまわないようにする必要があります。
動画の結論や盛り上がりシーンをサムネイルに記載してしまうと、動画を見ずに内容が分かってしまうためクリックされづらくなります。
このように、YouTubeで上位表示させるためには、検索ワードをユーザー及びGoogleに伝わるように正しく設定することが重要となるのです。
適切な検索ワード設計でYouTubeマーケティングを強化
YouTubeで動画を上位表示をさせるためには、ただ動画をアップするだけでは効果はなく、検索ワードとの関連性を高める対策が必要となります。
本記事では、検索ワードの探し方や選定方法から対策方法までを解説してきましたが、まずはどのような人に動画を届けたいのかを明確にすることが重要です。
株式会社Lugiaでは、自社YouTubeチャンネル「ブレイクスルー佐々木」を登録者数89万人以上に伸ばした経験をもとに、YouTube運用代行だけではなく戦略実行支援も行っています。
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早稲田大学先進理工学部応用物理学科を首席卒業後、同大学院を修了。大学院在学中に開始した「ブレイクスルー佐々木」チャンネルにて、登録者を90万人まで増やし、教育系YouTuberとして台頭。2020年10月に株式会社Lugiaを創業し、YouTubeなどのWebを活用したコンサルティング事業を行う。