2022.03.25

YouTube SEOとは?動画制作のポイントも合わせて解説

YouTubeからの集客を図る企業にとって「YouTube SEO」という言葉を一度は耳にしたことがあるでしょう。YouTubeの再生回数を増やして商品・サービスの販売につなげるためにも、YouTube SEOへの理解は不可欠です。

そこで本記事では、YouTube SEOの内容や重要な要素、動画制作のポイントなどを紹介します。YouTubeからの集客を伸ばしたい企業は、ぜひ参考にしてください。

YouTube SEOとは

YouTube SEOとは、YouTube内の検索結果で自チャンネルの動画を上位に表示させて、視聴してもらうための施策です。

そもそもYouTubeのトラフィックは、次の3つに分類できます。

  • ①トップページからの流入
  • ②関連動画からの流入
  • ③動画検索からの流入(YouTube SEOが必要)

 

この3つのトラフィックのうち、動画検索からコンテンツを再生してもらうための施策こそが、YouTube SEOなのです。

チャンネル開設初期は、上記の「1.トップページからの流入」および「2.関連動画からの流入」からの流入はほとんど見込めません。なぜならチャンネルの評価が、この2つに表示されるほどまで高くないからです。

しかしチャンネルの評価が高くなくても「3.動画検索からの流入」であれば、YouTube SEO対策によって検索結果の上位に表示させることは可能です。この動画検索で視聴されていくと、その後にトップページや関連動画にも載るようになるので、運営初期はまずYouTube SEOの対策から始めましょう。

YouTube SEOで大事な3つの要素

YouTube SEOで特に重要な要素が3つあるので、ぜひ理解してください。

  • メタデータと動画の関連性
  • 動画の総再生時間とユーザーのエンゲージメント
  • E-A-Tで評価される動画の品質

 

メタデータと動画の関連性

YouTubeは、ユーザーが求める最適な検索結果を表示させるため、検索結果と動画の関連性を重視しています。その検索結果に自社の動画が載るには、次の3つのメタデータが重要になります。

  • タイトル
  • タグ
  • 説明文

 

この3つのメタデータに検索キーワードを盛り込むことで、YouTubeの検索結果の上位に表示されやすくなります。

動画の総再生時間とユーザーのエンゲージメント

動画の総再生時間が長く、またユーザーのエンゲージメント率が高いほど、検索結果で上位に表示されやすくなります。ユーザーのエンゲージメント率は、コメント数や高評価数などの指標で測られます。

よりユーザーが満足するコンテンツを出すほど、動画の総再生時間やユーザーのエンゲージメント率は高くなり、検索に強いチャンネルに成長していくのです。

E-A-Tで評価される動画の品質

Googleのインターネット検索に限らず、YouTubeでも「E-A-T」がチャンネル評価の指標となっています。E-A-Tとはいわば「チャンネルや動画がどれほど信頼できるか」を表すもので、以下の3つの頭文字を取った造語です。

  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

 

このE-A-Tを強調する内容については、コンテンツ内に含めるだけでなく、タイトルや説明文などにも記載することが重要です。

YouTube SEOを意識した全体の流れ

YouTube SEOを意識した、動画の企画〜制作・公開、効果測定まで至る全体のフローを紹介します。

  • ①ビデオキーワードを抽出する
  • ②動画を制作してアップロードする
  • ③YouTubeアナリティクスで解析する

 

①ビデオキーワードを抽出する

まずは、YouTubeで検索されるキーワードを抽出しましょう。AhrefsのYouTube Keyword Toolが、YouTubeのキーワード抽出に適しています。

何か自社に関連する単語を1つ選んで(たとえば「冷蔵庫」「動画制作」など)入力すると、一覧でキーワードが出力されます。これらのキーワードのうち、ボリュームのあるものを選んで動画を制作しましょう。

Ahrefsを活用した伸びる企画の作り方はこちらの記事で解説しています。

YouTubeの企画はどうやって考える?再生回数を伸ばす企画の作り方も解説!

②動画を制作してアップロードする

対策するキーワードを決めれば、次は動画を制作します。動画制作時のポイントは、後ほど「YouTube SEOを意識した動画制作の7つのポイント」で紹介しますので、ここでは詳細は割愛します。

動画を制作して、YouTubeにアップロードすれば公開完了です。

③YouTubeアナリティクスで解析する

動画を投稿したあとは、YouTubeの解析ツール「YouTubeアナリティクス」を活用します。YouTubeアナリティクスを活用することで「どのようなキーワードで検索して動画を視聴しているか」「どれほどの時間動画が視聴されているか」などの、重要な視聴データを蓄積できます。

これらの視聴データを活用し「YouTubeのアルゴリズムがどのように自社チャンネルを捉えているか」を理解するのが重要です。特にどのようなキーワードでよく検索されているかを把握することで、視聴者の自社チャンネルに対するニーズを把握でき、人気のあるトピックをピンポイントで動画にできるようになります。

YouTubeアナリティクスを確認できる公式ツールである「YouTube Studio」の使い方を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

【徹底解説】YouTube Studioとは?使い方とYouTubeを伸ばすための活用法を紹介!

YouTube SEOを意識した動画制作の7つのポイント

YouTubeの動画を制作するとき、YouTube SEOを意識した動画の制作方法について7つ紹介します。特に検索結果で上位に表示させたい運営初期のチャンネルは、どれも必須の対策です。

  • ①タイトルに検索キーワードを設定する
  • ②概要欄を最適化する
  • ③タグを設定する
  • ④カテゴリはコンセプトにあったものを
  • ⑤動画は短くとも7~8分以上に
  • ⑥最初の30秒を重視する
  • ⑦シリーズ作品をつくる

 

①タイトルに検索キーワードを設定する

タイトルには、対策する検索キーワードを入れましょう。YouTube SEOでは、検索キーワードとタイトルの文字合致率が重要になります。キーワードを入れつつ、視聴者がその検索目的を満たせるようなタイトル設定を意識しましょう。

またCTRを上げるために、【】(墨付きかっこ)を使うのがおすすめです。「【主婦必見!】冷蔵庫を賢く収納する方法」のような使い方をすれば、より特定の視聴者に、ダイレクトに訴求できるようになります。

②概要欄を最適化する

概要欄も、YouTube SEOにおいて非常に重要です。概要欄にキーワードを入れると、その動画が検索結果に表示されるようになります。そのため、対策するキーワードを含んだ文章を、概要欄に記載するようにしましょう。

③タグを設定する

YouTubeの動画は、公開する前にタグを設定できます。このタグにはキーワードを入れて、狙った検索結果での上位表示を目指しましょう。動画と関連度の高いキーワードを3,4個入れることで、そのキーワードで検索結果の上位に表示しやすくなります。

また、タグを設定すると、同じようなジャンルの動画で関連動画に表示されやすくなるメリットもあります。ただしメタデータの中でも、YouTubeの検索結果へ与えるタグの影響力は低いとされています。メタデータが検索結果に与える影響力は次の通りです。1→3の順に影響力は低くなります。

  • 1.タイトル
  • 2.概要欄
  • 3.タグ

 

だからといってタグを軽視してはいけませんが、メタデータの影響力の優先順位は知っておいて損はありません。

④カテゴリはコンセプトにあったものを

YouTubeの動画を公開するときは、自社チャンネルのコンセプトにあったカテゴリを設定しましょう。

YouTubeでは、視聴者ごとに好きなジャンルの動画がトップページや関連動画に表示されるようになっています。そのため、自社チャンネルがどのようなジャンルを好んでみているかを分析し、それに合ったカテゴリを設定するようにしましょう。

⑤動画は短くとも7~8分以上に

投稿する動画の時間も、YouTube SEOで重要なポイントです。1本あたり7~8分以上の動画を投稿しましょう。

株式会社Lugiaで調査したデータによると、1本あたり7~8分以上にすると動画がおすすめに掲載されやすくなり、インプレッション数(動画の表示回数)が増加することがわかっています。

YouTubeのアルゴリズムは、チャンネルの動画がどれほどの時間再生されているかという「総再生時間」を重視しています。この総再生時間を増やすためにも、1本あたり7~8分以上の動画を投稿するようにしましょう。

⑥最初の30秒を重視する

YouTubeの冒頭30秒は、離脱率を左右する重要なシーンです。冒頭30秒で引きがある内容を伝えないと、視聴者は簡単に離脱するので注意しましょう。

YouTubeの視聴者の多くは、冒頭30秒で視聴するかどうか判断しています。実際に株式会社LugiaのYouTubeチャンネル「ブレイクスルー佐々木(登録者89万人)」でも、冒頭30秒で離脱の少ない動画は、全体の視聴者維持率が高くなる結果が得られています。

つまり冒頭30秒で視聴者をつかめれば、それ以降は最初まで視聴してもらえる可能性が高いのです。冒頭30秒で離脱されないためにも、次のような点を意識してみましょう。

  • 冒頭で演者の肩書きや実績などを明記する
  • 本編の見どころを冒頭にダイジェスト形式で流す
  • 最初から本編を始める(余計な雑談を入れない)

 

⑦シリーズ作品をつくる

YouTubeアナリティクスの解析の精度を上げるためにも、シリーズ作品を作るのがおすすめです。1つの動画を1つのテーマに絞ってシリーズ化することで「どのような動画が検索結果に表示されやすいのか」「どのような動画で視聴者維持率が高いのか」など、動画の質を向上させることが可能です。

またシリーズ作品を作っておくと、同じようなジャンルの動画で関連動画に表示されやすくなります。認知の機会を増やすためにも、複数のテーマを1つの動画にするのではなく「1動画=1テーマ」でシリーズ化することをおすすめします。

企業のYouTube運営では認知~購入までつなげるのが重要

YouTube SEOとは他に、企業が運営するYouTubeチャンネルでは、商品を購入してもらうための動画の使い分けが重要です。具体的には「認知のための動画」と「販売目的のための動画」を分けることを指します。

認知のための動画

認知のための動画とは、いわば顧客に自社や製品を知ってもらうために作るものです。そのため、製品PRは最小限に抑え、ユーザーが日常生活やビジネスをする上で課題に感じていることを解決するコンテンツが有効です。

特に、自社の専門性を活かしたコンテンツはおすすめです。YouTube動画から購入までつなげるのに必ず必要なのが「信頼」なので、専門知識をわかりやすく解説するコンテンツは、ユーザーからの信頼を獲得しやすくなります。

販売目的の動画

販売目的の動画は、その名の通り顧客に商品を売るための動画です。購入を考えている顧客を一押しすることで、販売までつなげます。

販売目的の動画には、次のような動画があります。

  • 商品紹介動画
  • お客様の声
  • 商品の開発力をアピールする動画

 

販売目的の動画を見るユーザーは、Web上で検索して、さらに視覚的な情報をほしいと考えている可能性が高くなっています。そのためYouTubeも、文字だけでは伝えづらい、動画だからこそ伝えられるコンテンツを意識しましょう。

YouTube SEOで認知を増やし購入までつなげる動画制作を

YouTube SEOとは、YouTube内の検索結果で自チャンネルの動画を上位に表示させて、視聴してもらうための施策です。YouTube SEOでは、以下の3つの要素が重要になります。

  • メタデータと動画の関連性
  • 動画の総再生時間とユーザーのエンゲージメント
  • E-A-Tで評価される動画の品質

 

この3点を意識しながら、動画の検索結果での露出を増やして見込み客を獲得し、そこから販売までつなげる設計が必要です。YouTubeの検索結果で自チャンネルの動画が上位に表示されるには知識が必要なので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

株式会社Lugiaでは、YouTube SEOを意識したYouTube運用代行を承っております。登録者数89万人まで伸ばした自社YouTubeチャンネル「ブレイクスルー佐々木」のノウハウを惜しみなく提供し、企業様のYouTube運用代行サービスを提供しています。

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