2022.07.06

YouTubeの投げ銭とは?仕組みや受け取り方について徹底解説

YouTubeではライブ配信時に、視聴者から投げ銭を受け取れる「スーパーチャット」という機能が利用できます。視聴者とのコミュニケーションの質が向上したり、チャンネルによっては投げ銭から大きな収入を得れたりと、さまざまなメリットが特徴です。

そこで本記事では投げ銭の仕組みや受け取り方、そして受け取れないときの原因・対処法を解説していきます。

YouTubeの投げ銭機能とは

YouTubeにおける投げ銭はスーパーチャットと呼ばれ、ライブ配信時に視聴者が配信者に向けて送金する機能のことです。

そもそも投げ銭とは、路上のパフォーマーに向けて「応援する気持ち」として金銭を送る風習でした。現代ではインターネット上で送金できる仕組みに変化し、人気のあるチャンネルでは投げ銭で大きな稼ぎを得るまでに進化しています。

またYouTubeのライブ配信では、視聴者がコメント欄で自由にコメントできますが、投げ銭を行った場合はコメントに色がついて表示されます。

そのため通常のコメントより目立つことができ、配信者もどのアカウントから投げ銭がきたのかを即座に判断できる点が特徴です。

投げ銭の目的

投げ銭は配信者と視聴者の両方に目的やメリットがあり、お互い得られるものがあるからこそ成り立つ仕組みです。そのため配信者として投げ銭を活用する際は、ただ受け取るのではなく視聴者の目的をくみ取ったうえで反応することが重要になります。

ここでは投げ銭の目的について、配信者側と視聴者側に分けて解説していきます。

配信者側の目的

配信者が投げ銭を活用する主な目的は、「収益を得られる」と「ファンと親密なコミュニケーションをとれる」ことです。

YouTubeでは広告収益をはじめ、さまざまな方法で収益を得られる仕組みとなります。なかでも投げ銭はファンから直接送金されるため、ファン数が多ければ一度の配信で大金を稼ぐことが可能です。

また金銭面以外にも「投げ銭をしてくれるほど熱量のあるファン」を判断でき、投げ銭をきっかけに親密なコミュニケーションへと発展することもあるでしょう。

基本的には投げ銭の金額が大きいコメントから回答する流れとなるため、視聴者は「質問をしたいがために投げ銭をする」といった仕組みも自然とつくれます。

視聴者側の目的

視聴者が投げ銭を行う主な目的は、応援の気持ちや感謝の気持ちを伝えることです。普段から動画を見ているファンのアカウントに対して、「これからも頑張ってほしい」という気持ちとともに金銭を送金できます。

また投げ銭を行うと配信者の目にとまるため、質問を優先して答えてもらえる点がメリットです。なかには普段は答えていない内容にもかかわらず、投げ銭だから回答するといったケースもあるでしょう。

このように投げ銭では視聴者は視聴者なりの目的、配信者は配信者なりの目的があり、双方にとってWin-Winの仕組みで成り立っています。

YouTubeの投げ銭の仕組み

投げ銭は視聴者が配信者に向けて送金する仕組みですが、受け取る金額やYouTubeに知らせる手数料など、細かい条件が定められています。

また投げ銭を受け取るには、そもそもYouTubeの収益化条件を満たさなければいけないため、条件はかならず確認しておきましょう。

ここではYouTubeの投げ銭の仕組みについて、以下の4つから解説していきます。

  • 投げ銭の金額
  • コメントの固定表示
  • 受け取れる収益
  • 投げ銭を受け取れる条件

 

投げ銭の金額

YouTubeの投げ銭では、iOSとAndroidによって限度額が異なり、各々以下のように定められています。

  • iOS:120円〜12,000円
  • PC・Android:100円〜50,000円

 

また投げ銭は1円単位で調整でき、1日の最大総金額は50,000円です。

コメントの固定表示

YouTubeの投げ銭は金額に応じて、表示される色やコメント欄に固定される時間が異なります。

金額 文字数 表示時間
〜199円 0文字 なし
〜499円 50文字 水色 なし
〜999円 150文字 黄緑 2分
〜1,999円 200文字 黄色 5分
〜4,999円 225文字 オレンジ 10分
〜9,999円 250文字 ピンク 30分
〜19,999円 270文字 1時間
〜29,999円 290文字 2時間
〜39,999円 310文字 3時間
〜49,999円 330文字 4時間
50,000円 350文字 5時間

上記を見ていただくと分かりますが、金額が〜499円だとコメント欄には固定されない仕組みです。

そのためコメント欄に固定させる場合は、最低でも500円以上の投げ銭が必要になります。

受け取れる収益

視聴者からもらった投げ銭はすべてを受け取れるわけではないため、配信者は注意をしましょう。

なぜならYouTubeへの手数料30%、そして視聴者がiOS端末の場合はAppleへの手数料20%を差し引かれるためです。そのため実際に受け取れる金額は、投げ銭総額の50%〜70%になります。

またYouTubeでは投げ銭・広告収入などを合わせ、最低でも8,000円以上でなければ受け取れない仕組みとなります。

投げ銭を受け取れる条件

広告収入にも共通することですが、投げ銭を受け取るためにはYouTubeが定めた以下の条件を満たす必要があります。

  • 18歳以上である
  • チャンネル登録者数が1,000人以上である
  • 直近12ヶ月で動画の総再生時間が4,000時間以上である
  • YouTubeパートナープログラムで定められた国・地域に住んでいる
  • YouTube収益化ポリシーを遵守している

 

大半のチャンネルが「登録者数1,000人以上」という条件が壁になるでしょう。数日程度の短期間で達成できる条件ではないため、チャンネル運用では長期的に戦略をもって取り組むことが重要です。

現在YouTubeが伸びずに登録者数1,000人を達成できずに悩まれている方は、こちらの記事をご覧ください。

YouTubeの再生回数が伸びない原因と対処法【登録者96万人のノウハウを全て公開】

YouTubeの投げ銭の受け取り方

ここではYouTubeの投げ銭の受け取り方について、以下の4ステップから解説していきます。

  • STEP1:ライブ配信の有効化
  • STEP2:ライブストリーミング配信設定
  • STEP3:Google AdSenseの申請
  • STEP4:スーパーチャット設定

 

STEP1:ライブ配信の有効化

まずは「YouTubeライブ」の有効化から行なっていきます。

YouTubeにアクセスし、プロフィール画像のメニュー欄から「YouTube Studio」をクリックします。

つづいて、左のメニュー欄から「設定」選択しましょう。

設定画面が表示されるため、メニュー欄から「チャンネル」、そして「機能の利用資格」タブを選択します。

「スマートフォンによる確認が必要な機能」を選択し、電話番号認証をすすめていきましょう。認証が完了すると「有効」に切り替わります。

STEP2:ライブストリーミング配信設定

投げ銭はライブ配信時に受け取るため、ライブ配信を開始するための事前設定も行っていきます。

YouTubeにログイン後、メニュー欄から「チャンネル」を選択しましょう。

つづいて画面上部に表示されている「カメラマーク」をクリックし、「ライブ配信を開始」を選択します。

上記の画面が表示されるため、「今すぐ」の「開始」をクリック。

PC一台でライブ配信を行う場合は、「内蔵ウェブカメラ」を選択します。その後カメラとマイクのアクセスを許可すれば、配信設定が完了となります。

STEP3:Google AdSenseの申請

YouTubeの投げ銭を利用する際は、Google AdSenseを経由して受け取る流れとなります。そのため事前にGoogle AdSenseの設定が必要な点には注意をしましょう。

YouTubeにアクセスし、プロフィール画像のメニュー欄から「YouTube Studio」を選択。

つづいて、左のメニュー欄から「収益受け取り」選択します。

条件を満たすと「参加条件を満たしたら通知する」「パートナー プログラム利用規約を確認する」に切り替わるため、「開始」を選択して設定をすすめましょう。

AdSenseアカウントの連携設定を行うと自動審査にすすみ、約1週間で承認されます。

STEP4:スーパーチャット設定

つづいて投げ銭を受け取るために、スーパーチャットの設定を行っていきます。

YouTubeにアクセスし、プロフィール画像のメニュー欄から「YouTube Studio」をクリックします。

つづいて、左のメニュー欄から「収益受け取り」選択しましょう。

収益化条件を満たしている場合は上記の画面が表示されるため、上部のメニュー欄から「Supers」をクリックします。

切り替えスイッチを「オン」にすると、投げ銭機能が有効化されます。

YouTubeで投げ銭を受け取れない原因・対処法

投げ銭を活用したいにもかかわらず、「なぜか利用できない…」と困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。投げ銭を利用できない場合は、以下が原因として考えられます。

  • 限定公開になっている
  • 子供向けコンテンツである

 

また、そもそも収益化の条件を満たせていないケースも多いため、解説する原因と照らし合わせながら確認していきましょう。

限定公開になっている

考えられる1つ目の原因は、限界公開になっているケースです。

YouTubeでは3種類の公開設定があり、限定公開で設定されている場合は自動的に投げ銭機能が無効化されます。

  • 公開:通常の公開方法
  • 限定公開:URLを知っているユーザーのみ再生・共有可能
  • 非公開:投稿者が指定したユーザーのみ再生可能

 

限定公開は視聴ユーザーを制限することで特別感を与えられるため、活用しているチャンネルも多いといえるでしょう。また最初に設定したまま「公開」に変更することを忘れている場合もあるため、投げ銭を活用する際は設定ミスに注意が必要です。

子供向けコンテンツである

考えられる2つ目の原因は、公開している動画が子供向けコンテンツになっているケースです。

限定公開と同様に、子供向けコンテンツと設定されている動画は自動的に投げ銭機能が無効化されます。

なぜなら子供向けコンテンツは18歳以下の視聴者を対象にしており、投げ銭機能は不要であると認識されるからです。

またYouTubeでは動画内容に応じて、自動的に子供向けコンテンツと設定する場合があります。そのため知らぬ間に機能制限がかかっている可能性も考えられるため、正常に設定できているかをいま一度確認しましょう。

YouTubeで投げ銭を受け取るときの注意点

投げ銭を受け取る際は視聴者への感謝の気持ちが欠かせないため、金額が低いからと言って無視するような行為はマナー違反です。また投げ銭を強要することや煽ってしまうことがないように注意をしましょう。

ここでは投げ銭を受け取るときの注意点について解説していきます。

受け取った投げ銭には税金が発生する

当たり前のことですが、投げ銭で受け取った金銭は収益になるため、税金が発生します。

企業であれば問題視する内容ではないものの、個人で取り組まれている方、特に副業として投げ銭を活用している方は注意をしましょう。

投げ銭は所得税に該当するため、以下に該当すると確定申告が必要です。

  • YouTube配信が本業となり、年間所得48万円以上の場合
  • YouTube配信が副業となり、年間所得が20万円以上の場合

 

またYouTubeの投げ銭を受け取るためには、そもそも収益化条件を満たしている必要があります。そのため、収益化条件を達成するためにチャンネルを伸ばしたい方は、こちらの記事をご覧ください。

YouTubeの伸ばし方とは?登録者数と再生回数に分けて解説

マナーをしっかりと守る

投げ銭は活用次第で大きな金額が動くため、マナーはしっかりと守りましょう。

例えば、投げ銭を受け取ったにもかかわらず、誹謗中傷を行うようなことがあってはいけません。

金額の大小に関係なく、視聴者からの気持ちは丁寧に扱うことが重要です。特に配信者から名指しをされたアカウントは、他の視聴者から攻撃を受けてしまう可能性もあるでしょう。

また視聴者に対して投げ銭を強要することもマナー違反となります。投げ銭を受けとった際は感謝の気持ちを積極的に伝え、視聴者が楽しめる雰囲気を作っていきましょう。

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YouTubeの投げ銭は、配信者と視聴者の両方にメリットや目的があり、Win-Winの関係性で成り立っている点が特徴です。そのため活用次第で視聴者との関係性を強めることや、投げ銭から大きな収入を得ることが可能になります。

ただし視聴者の気持ちを考えないとトラブルの元になるため、配信者は感謝の気持ちを忘れずにマナーを守って活用するようにしましょう。

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